
1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。
外国では「オールジャパン」で

海外進出において、同業他社は商売敵と考えてしまいますが、先代社長は争いを避けて一緒にやっていくよう語っていました。現地市場へ日本製品を浸透させ、自社の利益のみを追求するのではなく、現地の技術レベル向上など、進出国の利益も考え全ての人が幸せになるビジネスモデルを目指したためです。
すでに競合メーカーが中国に進出しています。ほかにも進出するメーカーが出てくると思いますが、現地ではその会社と価格競争をしたり、争ったりしてはいけません。
野球じゃないけれど「オールジャパン」。日本では別々のチームですから商売敵かもしれませんが、外国ではオールジャパンという考え方で進んでいかないと中国では成功しないと思います。
だから礼を尽くして、一緒にやっていきましょう。うちにないモノがあったら譲ってください、と。日本人も中国人も包含していくことが大切です。
中国の技術レベルがよくなるように協力をする。その結果我々もよくなり、日本のためにも、中国のためにもなる―。そういう発想でやっていくべきだと思います。
(2007年3月号 経営会議レポート より)