1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。
会社を考える人間集団にしていく
社員全員が異なる視点でアイデアを出し、それを実現すれば、どれほどの力になるでしょうか。先代社長は、「全社員で考えること」こそ会社が飛躍する原動力と考えていました。
企業というものは、新しい企画で毎年進んでいかなければ発展しません。今まで通りのことをやっていると、五反田のタキゲンさんで終わってしまう。
123兆円の1%でもタキゲンが売れるようになったら、日本のタキゲンになります。そのために新しい企画をいつも考えなければなりません。では、新しい企画というのは誰が考えるのか…。
ここにいる皆さんが考えるわけです。
例えば、事務はこういう風にした方が合理化される。商品はこうした方が安くできると。それが大切なんです。それを出すのがアイデア提案なんです。
私どもがアイデア提案を出すように言っているのは、500人が毎日毎日ものを考えれば、新しい企画が生まれてくるはずだからです。タキゲンという会社を考える人間集団にしていかなければならないんです。
それが飛躍する大きな原動力になりますから、今後も具体的なことを考えて、提案していただきたいと思います。
(1996年2月号 新年経営方針発表会より)