1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。

市場を制覇する唯一の方法

不景気な中での価格競争は一時的な対策にすぎず、先の見えない消耗戦となります。未来を見据えた製品の開発こそ、勝ち残る唯一の方法と語っていました。

商品が売れないので、各社はとにかく値段の叩き合いをしているわけです。「どんなものでもタキゲンより1割安くします」という戦法です。そういう時代にあって、勝つ方法は何か…。もちろん販売システムを改正する、定価をきちっと守り、PRの徹底と即納を原則通りやっていく…など、いろいろな対応策がありますが、勝つ方法とはたったひとつ―。

ユニークでオリジナルな新製品を創ることだけです。どんな時代もそれは市場を制覇する唯一の方法です。

これ以外勝つ方法はない、今日はそれだけを覚えてもらいたい。なぜならばユニークでオリジナルな製品はきちっとした価格で売れるからです。

「うさぎと亀」に例えて、世の中が委縮して前に進まない時こそ、休まずそして確実に走り抜ける―我々が躍進するときなのです。

(1998年6月号 経営会議レポート より)