1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。

君たちがリーダー

タキゲンはリーダーとなる人間を作る会社であることを標榜しています。リーダーとして生きることは、本人はもちろん、社会全体の幸福や発展に繋がると考えているからです。

日本の人口は、現在、1億2,000万人。この1億の1割が、人の上に立つ人…。つまり、リーダーは1割なんです。人はつい「よそではこうだから」「みんながこうだから」と言いますが、そうやって人のまねをしてはいけない。

タキゲンは、リーダーとなる人間を作る会社なんです。君たちがリーダーなんだ。指導者は1割、よーく頭に焼き付けなさい。

「タキゲン製造株式会社の構成員の勤く目的は、全員が毎日を楽しく円満に 会社も個人も共ども進歩発展させ 社会を豊かにする事である」

唱和事項に記されていますね。人間は、毎日が楽しく円満で、進歩がなければ意味がない。織田信長が「人生五十年、下天の内をくらぶれば…」と詠ったように、昔は50歳くらいが寿命。

会社に入社するということは、昔でしたら人生の半分、今なら、あと50年間の生き様を創る、人生の大きな岐路だと言えます。

人間の集団が会社です。だから、君たち一人ひとりの人間のレベルアップが大切なんです。

「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず」

今日から、本物の勉強をしてもらいたい。それが、自分のためであり、社会のためであり、国のためであり、人類のためなのです。

(1985年4月 創立75周年記念式典 社長挨拶より)