1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。

支店長の職務は、人を育てること。

支店長の本来の職務は何か、皆さんによく考えてもらいたいのです。

部下や人を使ったりする優越感ではありません。部下を育てる、人を育てる…その使命感が一番大切なのです。

考えてみてください。子供を一生懸命育て、やがて彼らが旅立った時に「あぁよかったなぁ」「自分も一人前に人を育てることができたんだ」という達成感からくる喜び…これが支店長の基本的理念です。

このことを頭に入れておかないと「支店長になっても苦労ばかりだ」なんて愚痴がこぼれてしまうのです。

人を育てられるということは、天から与えられた喜びなのです。

景気が厳しい状況が続いている今こそ初心に帰り、今後の支店経営にあたっていただきたい。

(1993年8月号 経営会議レポート より)