1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。

ユニークという言葉は誰からも特異に見られる独特

当時の看板付きタキゲン営業車

営業車の看板がタクシーと間違われるから中止したいという声を聞くが、不届千万である。タキゲンの社員として余りにもプライドが無さすぎる。

人間が表札を捨てるようになったら社会人としての存在を自ら断ち切ることであると同様、タキゲンの看板をつけるのが嫌だというようでは商売人ではないし、タキゲンの社員ではない。即退社すべきである。

〈皆が反対することはやるべきである。〉

なぜなら、皆が反対するということはそれだけ目立つということであり、普通ではないから反対するわけで、皆が賛成することは目立たないことであり、平凡なことだから賛成するのだということを熟知してもらいたい。これから、我々の商売も商品もユニークでオリジナルなものでなければならない。PR活動も同様です。ユニークという言葉は誰からも特異に見られる独特ということです。従って、皆が反対することは実施するという逆説的解釈は、PRの原点としてとらえる必要があります。

(1977年3月 経営会議報告議事録 より)