1973年(昭和48年)の発刊以来『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで本誌バックナンバーより先代社長・瀧源秀昭の発言を抜粋する連載企画をスタートします。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を学ぶ、未来へのアーカイブです。

「良い品は永く心に響く。実用一点張りを経て品質とデザインに思いを馳せる」

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A-33(左)とA-140(右)

A-33やA-140は何年前に製作したと思いますか。
40年前に私たちが考え創作した製品がまだまだ売れているんです。

私がセールスに飛び回っていた頃、鍵は付いていませんでしたが、これのもっとゴツイ型が真鍮鋳物で出来ていて、御得意先で「タキゲンさん、こういうものを作れるの…?」と聞かれ「これから研究してすぐやります」と即答したことを今でも覚えております。

最初はほとんど手造りで、真鍮鋳物でやりました。しばらく経ったある日、秋葉ダイカストの秋葉君と知り合って「ダイカストで出来るの」と聞いたら「初めてだけどやってみましょう」とダイカスト化が成功しました。コストが安くなり製品が安定して大量生産が可能になったのです。

それから40年、東西の製品を参考にしながら独特の製品を造り続けています。

全商品の真鍮鋳物が亜鉛ダイカスト化…。御客様に値段でも安く提供出来る様になったのです。

あのころは実用一点張りでしたが、外国商品を種々取寄せデザインを考えました。商品の決め手は「品質」と「デザイン」が…と思ったのです。

前記したタキゲン製品は40年も未だ生産され続けています。

途中で消えていくのは、やはり心にピタッと響かない製品です。良い品は意外に長い寿命があるんだ、とつくづく思いを馳せている昨今です。

(2006年4月号 経営会議レポートより)