2015年に世界で導入された電気自動車の台数 約100万台

ハイブリッド車はかなり普及しましたが、電気自動車(EV)となると、まだ限られた用途でしか使用されていないのが日本の車事情です。しかし、世界の流れはゆっくりと電気自動車へ動いているようです。国際エネルギー機関(IEA)の発表した2015年のデータによれば、世界で導入された電気自動車の台数が100万を突破しています。

もちろん全体的にはまだまだ内燃機関(エンジン)で走る車が圧倒的で、電気自動車のシェアはわずか0.1%に過ぎません。しかし、ノルウェーでは電気自動車が23%のシェアを占め、ほぼ4台に1台となっています。オランダは10%です。この両国を含め、7か国で電気自動車のシェアが1%を超えていますから、この先、環境意識の高い国ほど普及が進んでいくでしょう。

ノルウェーとオランダで電気自動車が増えた背景には、登録税の軽減、専用レーンの設置など政策的な支援がありました。気候変動と大気汚染を抑制するためにも、排気ガスのない電気自動車の普及は不可欠です。いまは電気自動車もコストの低下が進み、性能も向上しています。後は充電設備などインフラ面が整ってくれば、日本を始め多くの国で一層の導入が進むことでしょう。