タキゲンではお客様のご要望を具現化するために「ないモノを創る」設計部署があります。100年にわたり培われた金属加工、樹脂の成形技術で様々な課題を解決します。
課題を解決した特注品開発事例のご紹介
既存の製品ではお客様のお悩みを解消しきれない場合、タキゲンでは、新規または既存製品のカスタマイズによる特注品で問題解決のお手伝いをいたします。これまで多くの特注品を開発してまいりましたが、今回は4件の事例をご紹介します。
人工衛星用ヒンジ 協力開発:日本大学理工学部
地震先行現象実証衛星Preludeの太陽光パネルを展開するための
ストッパー付きヒンジを設計して形にしてほしい。
太陽光パネルを自動で開き、90°の位置で固定させたい。部品スペースや重量の制限があるため、既製品の組合せでは解決できない。
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部品スペースの制限が非常にシビアではありましたが、厚み4mmの中でヒンジにストッパー機構を設けることができました。部品の軽量化の面では強度面を考慮しながら余分な部分を削ることで、ヒンジを1個20gに収めることを実現。また、製作数についても3個という少量を切削で対応しました。
誘導灯自在吊り棒 協力開発:梅原電工
物流倉庫内ではフォークリフトによる非常用誘導灯の破損が多く発生。
安全対策のために解決したい。
フレキシブル管で衝撃を吸収できる吊り下げ棒を考案し特許を取得したが、量産化するノウハウがない。
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お客様のイメージを製品設計に落とし込み、ダイカスト製法やプレス製法などを組合せて量産化を実現。また、各メーカーの誘導灯の形状の違いにも兼用できるアタッチメントを新たに設計しました。
網戸用鎌錠 協力開発:長尾木鋼
防犯性と通気性を兼ね備えた破れない網戸に取付けるロック装置がほしい。
網戸を固定するために鎌錠を使用していたが、通常の窓と同じく内側からつまみを回すと誰でも解錠し開くことができてしまう。設置場所によっては施錠できるようにしたい。
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一般的なキープレートでラッチを回そうとすると、強度が足りず変形や不具合が生じやすい。また、部屋側から施錠するため、高度な錠前が必要というわけではありませんでした。
そのため、つまみとキープレートを一体化させた簡易錠を開発しました。対応しました。
組立アルミ窓枠 多くのお客様のご要望を実現
配電盤などに設置される窓枠は13サイズを展開しているが、
それ以外のサイズを求められることがありました。
特注品として製作することはできるが、約1ヶ月の納期がかかるうえ、価格が高額になる。
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部品を分け、組立て式として開発。コーナーパーツはアルミダイカストで、フレームの長さは押出材をカットすることで解決しました。また、サイズを変更できる治具を作成することで、安定した品質を提供できるようになりました。