物流分野が過去20年ほどで減らしたCO2の割合、約25%
いま日本が年間に排出する二酸化炭素の総量は約12億6,500万トン(炭素換算)ですが、そのうちの17.2%(約2億1,700万トン)を占めるのが自動車、鉄道、船舶などの運輸部門です。そして、物流を担う貨物自動車(トラックなど)の排出するCO2が運輸部門全体の35.1%を占めています(日本全体の約6%)。運輸部門とは人や物を運ぶ分野のことで、一番多くCO2を排出しているのはマイカーなどの自家用車(47.5%)です。
国内で年間に輸送される貨物の総量は、約47億トン。うち貨物自動車で運ばれる量が91.3%と圧倒的で、鉄道や海運、航空などは5億トン以下となっています。運ばれる貨物を距離別に見ると、78%は100キロ未満。そして、この100キロ未満の物流の97%以上が貨物自動車によってなされています。国内輸送といえば、ほぼ自動車といえます。
運輸全体からマイカーや旅客を除いた物流を見ると、CO2排出のピークは1996年の1億1,300万トン。それが2014年には8,560万トンにまで約25%削減されました。排ガスを垂れ流すイメージのトラックですが、業界の努力で着実に減っているのも事実です。
Question
現在、日本国内の自動車保有台数は約8,187万台ですが、そのうち輸送など物流を担う貨物用として登録されているのは、どのくらいでしょう?
A 約755万台 B 約1,088万台 C 約1,449万台