タキゲン商品の右用・左用について ― ハンドル編 ―

タキゲンの総合カタログをめくると「右用」「左用」という表示のある商品があります。ハンドルや蝶番、ステーなどが該当します。しかし、右も左も同じような形状をしているため、うっかり取違えてしまうこともあります。
そこで、タキゲン商品の右用・左用について数回に分けて解説していきます。

ふだん何気なく使っている扉や、それを開くためのハンドル。タキゲンの代表的なL型ハンドル A-140のように左右兼用のタイプが多くありますが、ハンドルの種類や取付け箇所によっては選定の際に注意が必要です。

今回は右用・左用について ― ハンドル編 ― です。


右扉に右用、左扉に左用が基本

一般建築物にある扉には、室内に入る時に押して開くものと引いて開くものと2通りがあります。

ところが家庭の食器棚、流し台、洋服ダンス、小物入れなど筐体の扉を見ると、すべて手前に引いて開く構造になっています。なぜでしょうか?

理由は簡単です。筐体の中に物を収納するために、必然的に外方向へ、つまり手前に引いて開く扉になっているのです。

タキゲンが納品しているお客様の筐体の扉もまた、ほとんど手前に引いて開く扉といえます。配電盤や冷凍・冷蔵庫も同様の構造です。また、観音開きの扉を例にあげますと、筐体に向かって左手の扉に使用するものを「左用」、右手の扉に使用するものを「右用」としています。これがタキゲンの基本です。


ハンドル操作と動き

扉の開閉にはハンドルや取手が使われます。以下、動きが分りやすいように、L型ハンドルを例にして説明していきます。

皆さんは扉を開ける時、左手を使いますか、それとも右手を使いますか? 向かって左側の扉には左手を、右側の扉には右手を添えているはずです。また、ハンドルの操作も、左扉のハンドルなら時計の針と同じ回転方向に、右扉のハンドルなら反時計方向に操作しています。

こうした動きを要約して整理すると、下のようになります。観音開きの扉をイメージしながら見てください。