開発の経緯

ー 最近インジケーター付きが流行りですが、なぜ平面ハンドルに必要なのでしょうか？

北山　平面ハンドルは分電盤、動力盤、電灯盤、制御盤などに採用されるケースが多く、L型ハンドルよりも多くの場所で使用されています。そういった需要の中でお客様が鍵の閉め忘れ防止の強化、また今後問題となる人手不足について重視されるようになったため、一目で分かるインジケーター仕様が必要になったと考えています。

例えば、機械室などに入った際、各種盤に取付いているたくさんの平面ハンドルの施錠状態を確認するためには、一つひとつハンドルのレバーを手で持ち上げて確認する手間が発生しています。しかし、インジケーターが付くことによって平面ハンドルの施錠状態はインジケーターの色を見るだけで確認できるようになります。点検者の鍵の閉め忘れ防止に繋がりますし、点検作業の効率アップが期待できます。

ー A-464-SFシリーズはハイセキュリティ錠前TAKシリーズが組込めます。ビルの中に設置されるのに、なぜ平面ハンドルのセキュリティが必要とされるのでしょうか？

北山　確かに、ビル内では機械室などにたどり着くまでにいくつかのセキュリティがありますが、一番は市場に大量に出回っている0200番キーで管理することに不安を抱くお客様が増えてきていることにあります。盤は機械室以外にも通路など身近なところに設置されています。そのため、誰でも簡単に入手できる鍵であれば、いたずらやテロなどの危機管理を問われる可能性もあります。セキュリティに対する意識が昔と変わってきていることが、ハイセキュリティ錠前のTAKシリーズが採用される理由になっています。

屋外での使用や取付けについて

ー 屋外でも使用できますか？

北山　屋外でもご使用いただくことは可能です。しかし、塩害地域などの過酷な環境下においては、ステンレス製品をお勧めします。2021年春にリリースできるよう開発中です。完成した際には、タキゲンニュースでも紹介させていただきます。

ー すでに設置されている盤に交換、または設計済みの盤にもそのまま取付けることはできるのでしょうか？

北山　A-464-Cタイプを基準に、止め金までの奥行きを12.5mmで統一しています。また、パネル穴明けも同じなため、基本的には交換することが可能となっています。違いはインジケーターが収まるスペースです。構造をいかに小さくするか注力しましたが、標準の止め金だと回転した時にぶつかってしまうため、付属の止め金は二点締めタイプとなりました。既設の盤の止め金に曲げ加工やカットしてある場合は、ほぼそのままご使用していただけるかと思います。一点締め、三点締めでご利用したい場合は、AC-25-Eを曲げ加工してご利用ください。

止め金の使用例

ー 最後に北山さんの営業活動で心がけていることを教えてください。

北山　私が営業活動で心がけていることは、お客様との繋がりです。どんな些細なことでもお客様の元へ足を運び直接お話を伺うことで、本当に困った時に最初にご相談いただけるような信頼関係を作ることを大切にしています。お客様一人ひとりの繋がりを大切にすることで、また新たな人との出会いが生まれます。ネットワークの輪を広げ、ご縁を紡いだ結果、お客様からありがとうと言われることが、営業として最高に嬉しい褒め言葉だと感じます。

製品情報

［A-464-SF］インジケーター付平面ハンドル

インジケーターで施錠忘れを防止

●従来品A-464のインジケーター仕様。
●取付け面から止め金までの高さが12.5mmと抑えられており、盤内部の設計に負担をかけません。A-464-Cと同じコンセプトです。
●パネル穴明け寸法は、従来品（A-464/A-464-C）との取付けに互換性があります。
●左右兼用型（カムと止め金を裏返すと左右の入替ができます。）

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●仕様

・材　　質：亜鉛合金（ZDC）
・表面仕上：サチライトクロムめっき（MZCr）
・鍵 番 号：TAK60・0200
・付 属 品：止め金、取付け板、ビスセット、キー２本

●用途
・サーバーラック、配電盤、分電盤

●納期
・標準品…納期お問合せください

●備考

・ 取付けビスは、止め金がねじに干渉しないように締込んでください。
・ マスターシステム、指定同番、鍵違い、TAK50も製作します。お問合せください。

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