中国国際工業博覧会出展レポート
会期:2018年9月19日(水)〜23日(日)
会場:国家会展中心(上海)
上海で最も広い面積を誇る国家会展中心は屋内展示スペースが40万㎡あり、東京ビッグサイトの4倍以上の広さがある会場です。今年は2,600社を超える企業が出展。弊社も中国でのタキゲン知名度を上げることを目的に出展しました。
興味を持っていただいた製品
ステーやパッキン、トルクヒンジに足を止めるお客様が多く見られました
REPORT
これまでのイメージが変わるほどの発展
展示会では特に工場の自動化やロボット化についての展示が幅広く行われていて、中国での生産体系を知ることができました。精巧な部品についても、今まで考えていたイメージが変わるくらいモノづくりが発展している現状を知ることができました。さらに発展するであろう中国に目を向ける良い機会となりました。
展示会でたくさんのお客様にタキゲンを知ってもらうことが、膨大な中国市場に参入できる良いチャンスだと改めて感じました。中国の勢いを感じるとともに、様々なモノづくりができることが分かりました。日本でできること、日本でしかできないことを考えていき、中国に発信していきます。
(八王子支店 鈴木)
品質に加え、付加価値をつけた製品が必要
他社では工作機械や新エネルギー、通信、材料など様々な分野の企業が出展しており、中国産業の一端を見ることができました。
弊社はハンドルや蝶番など標準品を中心に出展しましたが、その中でトルクヒンジについて興味を持たれ質問をいただきました。簡単な取手やハンドル、ヒンジなどは中国のローカルメーカーでも作っているので、そこに付加価値をつけた製品が必要だと感じました。
また、価格の要因もあり採用いただくにはなかなか厳しい状況ですが、最後は品質の良いものが残ると考え、良いものを一番早く収められる体制をとるべきではないかと思いました。
(福岡支店 前野)
自動化への動きを大いに実感
展示会場を見渡すと、ロボットの展示が多かったように感じます。プレス機の金型設置や実際のプレス作業まで一つのロボットが実演している出展もあり、自動化への動きを大いに実感できました。また、電気錠関係では、スマホを使用した施解錠のハンドルも出展されていました。中国ではスマホによる電子決済などが主流となり、スマホを鍵代わりとする思考も流行るのではないでしょうか。
中国にとって日本製品は、品質過剰で価格が高いと見られていると感じました。しかし、中国が著しく成長を遂げていることを考えると、今、取組んでいるものが急に必要とされる可能性も大いにありますし、さらなる高度な要求を求められるかもしれません。国内外問わず、一人ひとりが日々得る情報が重要になりますので、意識を持って取組みます。
(東京店 下竹)
「生産国」から「消費国」への変貌
中国では盗まれる物が入っていない箇所ではセキュリティやコストを落としていく傾向があるようで、こういった状況下でシェアを伸ばしていくことの難しさを感じました。ただ、大規模なマーケットなので、まずは弊社の存在を知ってもらうことが第一であるとともに、中国のニーズを掴んで製品創りをしていくことも大切だと感じました。
実際に中国に行ってみると、国全体の勢いがあり、「大量に安くモノづくりをする国」から「製品を大量に消費する国」へと変貌を遂げているように感じられました。タキゲンには海外支店が複数ありますが、日本からでは分かりづらいその国の流れを感じて、どのようにその流れに乗り売上に繋げられるか考えなければいけないと思いました。
(厚木支店 稲野)
イメージと異なったのは治安の良さ
- 監視カメラが多い。交差点には必ずといっていいほど監視カメラがあり、ほかにも人が集まる場所や通る場所にはカメラが設置されていました。
- 現金の信頼性が薄いこともあってキャッシュレスが進んでおり、買い物・飲食などのあらゆる決済がスマートフォンで行われます。そのため、多額の現金を持ち歩く人がいなくなり、治安の安定化にも繋がっています。
- 道端にはゴミがほとんど落ちていないということも、当初の印象と違うところでした。
上海の歴史ある観光地、七宝と豫園を視察
リニアモーターカー
地下鉄で空港まで1時間近くかかるところを7分ほどで移動。430km/hまで体感することができました。