日本には、ユニークな発想をもつ企業や、世界に誇れる技術を備えた中小企業が多数存在します。このコーナーでは、タキゲンの目線で「ちょっと面白いな!」と思ったお客様をご紹介します。

飽くなき挑戦が生んだ、スーパーカー「株式会社イケヤフォーミュラ様」

今回取材したお客様
株式会社イケヤフォーミュラ様
金属加工技術を軸に、モータースポーツをはじめとする多分野で製品の開発・製造・販売を行う。

インタビュー

–社名の由来と事業内容についてお聞かせください。

イケヤフォーミュラという社名は、自社でフォーミュラカーを設計・製作し、モータースポーツの最高峰であるF1レースに参戦するという思いが込められています。
事業内容は多岐にわたり、レーシングカーおよびレーシングパーツの開発をはじめ、小型EV車、トレーラー牽引車、コインパーキング関連機器などを手がけています。レースの現場で培った技術力はその枠にとどまらず、さまざまな分野へと展開しています。


–これまで開発を手がけた車両の中から、一押しのモデルをご紹介ください。

私たちの夢の最先端には、車両開発への飽くなき挑戦があります。その根底には、モノづくりに不撓不屈の精神で向き合い、その成果をもって社会に貢献していきたいという強い思いがあります。その証の一つが、イケヤフォーミュラの持ちうる全てを注いだスーパーカー『IF-02RDS』です。
IF-02RDSは、弊社が独自開発した「シームレス・トランスミッション」の性能を分かりやすく証明するために開発した、テストベッド兼コンセプトカーです。トランスミッションの優位性を最大限に引き出すために、車両にはレーシングカーと同等の本格的な構造を採用。フォーミュラカー製作で培ったノウハウを活かし、パイプフレームシャシーにFRPボディを組合せた、軽量かつ高剛性の設計となっています。

現在は市販のホンダ製ターボエンジンを搭載していますが、将来的には自社製V10エンジンの搭載を目標としています。


–「シームレス・トランスミッション」は、どのようなシステムでしょうか。

本システムは、従来のマニュアルミッションをベースに開発した独自構造のトランスミッションです。通常のシンクロ機構の代わりにドグクラッチをギア間へ配置。シフトアップ時に次段のギアが噛合い、ロック直前の状態になった瞬間、従来つながっていたギアが自動的に抜ける構造とすることで、駆動力の途切れを一切発生させません。これにより、
●シフトアップ中も駆動が途切れないシームレス加速
●ミッションブローのリスク低減
●シンプルな構造による軽量化・低コスト化
●マニュアルトランスミッション同等の高い伝達効率
を実現しています。簡潔に言えば、オートマチックトランスミッションのような途切れない加速感と、マニュアルトランスミッションの高効率を両立したシステムです。


–モノづくりへの熱い情熱が伝わってきますが、製品づくりで大切にしていることはどのようなことでしょうか。

私たちは、様々なフィールドでの実践と自社一貫体制による機動力を活用し、常に新たな領域や技術を視野に入れながら製品や特許技術の開発に取組んでいます。情熱と技術でより良き製品を創り出し、世の中の「あったらいいな」を夢で終わらせない——何よりこの気持ちを大切にしています。

約18年前に開発をスタートした独自の特許技術「シームレス・トランスミッション」は、まもなく某大手自動車メーカーに採用される予定です。長い年月、諦めずに挑戦し続けた結果であると自負しております。その過程で培われた技術は多方面でも活かされており、信念をもって継続することの大切さを改めて感じております。これを読まれた皆様にとって、少しでもお役に立てればと思いお伝えしました。

その他にもご使用いただいています

お客様情報

株式会社イケヤフォーミュラ
栃木県鹿沼市樅山町427-1
https://www.ikeya-f.co.jp/

(右)代表取締役 池谷様
夢は、自社製レーシングカーでのル・マン24時間レースへの挑戦です。
飽くなき夢に向かってこれからも挑戦を続けます。

(左)岩下様
マイブームは、息子と一緒にトミカやホットウィールなどのミニカー収集です。コレクションは、親子で現在400台くらいあります。