半世紀にも渡りロングヒット A-140の歴史

半世紀以上に渡り、ヒット商品であり続けるL型防水ハンドルA-140。その歴史について調べました。

A-140誕生秘話

A-140_History-01タキゲンにとって、A-140シリーズはなくてはならない製品の一つです。大手電機メーカーが真鍮鋳物で製作していたものを、大量生産できないかと相談をうけ、ダイカスト製法で作り始めたのがきっかけです。鋳物に比べダイカストは大量生産に向いている上、肌が美しく、材質を亜鉛合金で製作することでコストダウンにもつながりました。カタログに登場したのは1966年の総合カタログ6号。最初につけられた名前は三十三号ハンドルでした。すでにNo.0200キーが標準装着されているのが写真からわかります。


売れ続けるA-140シリーズ

A-140が設置されている代表各はキュービクル式高圧受電設備です。発電所から送られてくる高圧な電気を100ボルトや200ボルトに変圧するための設備です。ビルの屋上や工場、線路脇などに設置されています。


高度経済成長の波に乗りA-140はキュービクル式受電盤を始め、高速道路上の設備や、あらゆる設備のハンドルとして採用されました。電気の流れるところにはA-140が必要になり送電網の増強にあわせて爆発的に売れました。そのため一時期は販売数量が生産量を上回ることがあり、工場からトラックで入荷する製品を我先にと奪い合い、倉庫に収まる暇がないほどでした。現在では製作拠点も国内外に広がり大きな災害が発生しても安定して供給できる体制になっています。

A-140は開発されて半世紀以上にわたり今でもタキゲン製品売り上げランキングでは常にNo.1の製品として君臨しています。ロングランヒット商品であるため、海外での偽造品も多く出回るようになりました。そのため、不具合品を調査しているとタキゲンのオリジナルではなく偽造品が発見されることもあります。


A-140の形の秘密 A-140シリーズの頭が三角で尖っている理由を知っていますか。なんと足をかけて登らないためです。これを知っている人はかなりの通!

タキゲンの強みは、製品のカスタマイズにあります。
お客様の要望にあわせてA-140シリーズも多くのバリエーションを増やしてきました。
近年では施錠忘れを防ぐために、インジケーター付きやオートロックタイプが開発されています。
それではシリーズの歴史をご紹介いたします。

1966年 亜鉛合金製 A-140 1979年 ステンレス製 A-1140 1983年 耐塩プラスチック製 AP-140 1983年 ソレノイドロック LE-13 1988年 4・5・6番 ミニサイズ登場 A-140-4・5・6 1989年 スタッドタイプ A-140-S 1994年 トリガー付き A-140-W 1994年 ソレノイドロック LE-41 1995年 ロッドコントローラー AC-100-A 1998年 ゴムキャップ A-140-RC 1998年 開閉支持装置 AC-25-CL 1998年 止め金3ポイントロック AC-1025-SA・AC-25-SA 1999年 首長タイプ A-140-H 2002年 南京錠補助金具 AC-1025-PDL 2002年 チタン製 A-2140 2008年 A-140用アース板 A-140-EP 2009年 カラーバリエーションが豊富に A-140-塗装 2015年 シリコーンコーティング AP-140-Si 2015年 帯電防止金具 A-140-ER A-1143

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