いろいろな単位の由来。あなたはどこまで知っていますか?

キュビット図

手を使った単位

【インチ】1in:2.54cm(統一された国際インチ)
元々の由来は男性の親指のつけ根の幅でした。

腕を使った単位

【ヤード】1yd:91.44cm
手を広げたときの指先から顔の鼻先まで。またヒジから中指までの長さをキュビットといい、その2倍(ダブルキュビット)が、ヤードとほぼ同じ長さになります。また、1ヤードは3フィート。

足を使った単位

【フィート】1ft:30.48cm
その定義は、元々足のつま先から、かかとまでの足の長さを単位とした。ヨーロッパ各国でそれぞれに使われていたが、統一するにあたり、もっともよく使われていたイギリスとアメリカのフィートの差を無くす新しい基準を設けるため、両国とカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの6カ国が協定を結び、正確に0.3048メートルに定めた。これを国際フィートと呼びます。1フィートは1/3ヤード 1フィートは12インチ。

歩幅を使った単位

【マイル】1mil:約1,600m
由来はラテン語の「mille」(千)に由来します。古代ローマ時代の人間の歩幅の2歩分「パッスス」”passus”という 単位のマイル(千倍)がマイルと定義されていた。当時は1マイルは5000フィートとされていた。ローマ人がヨーロッパ中に新設したすべての道路には、ローマを起点として、1マイルごとに標を設置され、これをマイルストーンと呼ぶ。物事の目標の通過点を表す言葉として一般にも使われます。

日本の単位

【尺(しゃく)】30.3cm
「尺」という文字は、手の親指と人差指を広げた形をかたどったものであり、元々は親指の先から中指の先までの長さを「1尺」とするものでした(約18cm)。尺は「長さ」という意味合いで、ある一つのものの長さや、時間を「尺が短い、長い」というふうに一般に使われます。

【寸(すん)】3.03cm
寸は尺の10分の1。元々は男性の親指の幅。寸は「少し」「短い」「わずかな」という意味合いから、「寸志」「寸劇」「寸評」「寸断」などの言葉としても用いられています。

労働力を使った単位

【ハロン】1ハロン:201.168m
furlongは古英語のfurh(鋤[すき]で鋤[す]く)とlang(長い)に由来します。元々は畑を馬を使った鋤(農具)で耕された畑の畝の長さでした。つまり馬を休息させながらも効率よく耕し、一本の畝をつくった長さのことです。

植物の種を使った単位

【ポンド】
メソポタミヤ地方で大麦1粒の重さ「グレーン」が決められ、主食の一日分のパンになる量を1ポンドにしました。1ポンドは7000グレーン。

【カラット】
ダイアモンドの大きさ(重さ)をはかるためにギリシャ語でケラティオン(keration)という名の豆(約0.2g)を重りに使ったことに由来しているとされ、やがてカラットになりました。

道具を使った単位

【ノット】
船の速さをはかるために、等間隔に結んだ紐を水中に投下し、砂時計が落ちるまでに流した紐の結び目(ノット)を数えたことによります。

【バレル】
英語で「樽」という意味。石油の輸送にシェリー酒の空樽(50米ガロン)を利用したところ、目的地に着いた時、中身が蒸発や漏れにより42米ガロンに目減りしてしまいました。そこで、これをそのまま1バレル(約159リットル)とすることになりました。
【トン】
15世紀の初めイギリス船に税金をかける基準として、その船に酒樽をいくつ積めるかで決めたことに由来します。空樽を叩いた時の音「タン」が変じて「トン」になったとされています。