ロボットの可能性を学ぶ 〜湘南ロボケアセンター/ロボテラスにて〜

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7月27日(水) 、関東近郊支店を対象に、藤沢市にある湘南ロボケアセンター/ロボテラスにて生活支援ロボットの体験見学会・勉強会が行われました。

日本最大級の生活支援ロボ展示場

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神奈川県県央部は「さがみロボット産業特区」に指定されており、その中でも藤沢市・茅ヶ崎市では高齢者などへの生活支援ロボットの普及・実用化に積極的に取り組んでいます。

湘南ロボケアセンターではロボットスーツを用いた自立歩行訓練を行っており、ロボテラスでは全国から集まった様々な生活支援ロボットの見学や体験ができます。

最初に施設の紹介、ロボットスーツの仕組みやそれを用いた歩行訓練のメカニズム、そして生活支援ロボットの今後の展望などの説明を受け、その後様々な生活支援ロボットの操作体験を行いました。

意思だけで動かせる世界初の装着型サイボーグ

印象深かったのは、世界初の装着型サイボーグ「HAL」(ハル)。これは実際に湘南ロボケアセンターでの自立歩行訓練に用いられているロボットスーツで、装着者が動こうとするとその意思が脳より電位信号として皮膚表面に発生し、それを感知して動作の補助をするというメカニズムを搭載しています。

HALを装着して動作訓練を行うと、「動いた」ことが脳にフィードバックされます。さらにそれを継続することで「動こう」とする意思がより強い信号として発生するようになり、だんだんと自分の力で動けるようになることが期待されています。実際にHALによる動作訓練を受けている方の映像を見ると、自力で歩行できるようになっていました。

またそれだけではなく、力仕事に従事する方がHALを装着し作業にあたったところ、「疲れを感じにくい」という回答が圧倒的多数であった実績もあり、高い可能性を秘めたロボットであると感じました。

産業だけではないロボット業界の広がり

私たちの生活において今までは不可能だと諦めていたことが、ロボットを活用すると実現可能になり、必要不可欠な存在になってくると学びました。

今まで「ロボット業界」といえばロボットアームなど製造業に使われる産業用が主流であり、タキゲンにおいてはその制御盤に付属するハンドル・鍵などに参入していました。今後は生活、医療・福祉分野、さらには災害救助用など、人に寄り添ったものが求められていくことが見込まれます。

今後、我々がいかにお客様のニーズを聞き、新しい技術・素材を活用して少量多品種で対応することの重要性を強く感じました。「ないモノは創ればいい。」をモットーに、軽くて柔軟性のある素材でのロボットや医療系機器の付属部品など、お客様に受け入れられる、多種多様な製品開発を行っていきます。

(厚木支店 稲野)