2021新製品 農業関連製品開発ストーリー

タキゲンでは、お客様のご要望やお困りごとを詳細にヒアリングし、既製品の改良はもちろん、新製品の開発で問題解決のお手伝いをいたします。

今回は、お客様のご要望で生まれた4つの農業関連製品についてご紹介します。

ミツバチ用燻煙器

職人の高齢化により燻煙器の生産が困難に

部分的に機械化して製作

名古屋支店 中谷

養蜂業界の老舗、岐阜県の株式会社秋田屋本店さんからミツバチ用燻煙器を製作できないかご相談をいただきました。職人さんの高齢化から安定供給が困難になり、製作会社を探していたそうです。安い輸入品は簡単に入手することができますが、職人が一つずつ手作業で製作していたものと比べると、壊れやすかったり、細かい作り込みが甘いことが問題でした。タキゲンは産業用の金物メーカーとして培った技術を用い、部分的に製作を機械化し安定した品質を確保できる体制を整えました。従来品の良いところを残し、お手入れしやすい設計にしました。

使い方のコツを紹介

誘引クリップO次郎

誘引紐をいくつも固定するのが面倒

誘引紐をまとめて固定できるクリップを開発

仙台支店 高田

パプリカは苗1株から3~4本の枝を伸ばし、高さ4m程度まで成長します。自立できるほどの強度はないため、伸びた枝の1本1本に対して誘引紐を巻付けて補助をする必要があります。紐の根元はゆるみを防止するため、1本の紐に対して1つの専用クリップで固定されていました。この「クリップで固定する作業」が手間であるということで、苗1株に対して1つのクリップで複数の誘引紐を固定できるクリップを開発。従来の作業を大幅に減らすことができました。撤去の際も片手で操作することができ、作業効率の改善に繋がりました。パプリカ以外にナスやシシトウでも使えると考えています。

ホウレンソウ刈り機の長刃

寒締めホウレンソウの収穫に刈り機を使いたい

専用の長刃を製作して解決

札幌支店 山本

農家さんから問合せを受けたときに貸出機を持って伺ったところ、普通のホウレンソウではなく、横に大きく葉を広げる寒締めホウレンソウであることが分かりました。鎌での収穫作業は葉を手で持ち上げてから刈取りしていたためとても重労働とのことで、ホウレンソウ刈り機を検討されていました。しかし通常の200mmの刃では根まで刃が届かず刈取りすることが困難だと分かり、300mmの刃を製品化したところ、簡単に刈取ることができるようになりました。ホウレンソウ刈り機は土や葉物の種類との相性もあるため、購入前に試せるよう貸出機も準備しております。

レールワンタッチジョイント台座

レールを年に数回敷き直すから、作業が大変で…

簡単に着脱可能なジョイント台座を作りましょう!

福岡支店 八木

栽培の都合で年に数回レールの設置と撤去を行うことがあり、現行品ではしっかり固定するため取外しの際に手間がかかるため、簡単に設置と撤去ができる製品はないかとの要望をいただきました。パイプを上から押込むだけで接続でき、なおかつ簡単に外せるよう設計を変更。繰返し使用しても腐食や衝撃にも耐えられるよう、ステンレス製のジョイント台座を開発しました。