東京都が2017年度に調べた都内の花粉症患者の割合「48.8%」

春といえば花粉症! 年々患者数が増えていく国民病といってもいいでしょう。2008年に全国の耳鼻咽喉科医が中心になって調べた患者数の割合は29.8%でしたが、2017年度の東京都の調査では都内の患者数の割合は48.8%と推計されています。

これほど日本人が花粉症に苦しむ理由の一つは、戦後に大量に植えられたスギです。戦中は燃料として、戦後は荒廃した国土の復興のためにスギが伐採され、丸坊主になった山にはたくさんのスギが植林されました。スギは全国に広く分布しており、成長が早く、しかも加工しやすい木材です。当時の日本には、もってこいの樹木でした。

しかしその後、海外から安い木材が入ってくると、日本の林業そのものが価格競争に勝てず、手を加えれば加えるほど赤字になるという状況になりました。その結果、山は下草狩りや間伐などの手入れも少なく、荒廃したままになってしまいました。

現在、国内の森林面積(2,508万ha)の約41%が人工林(1,029万ha)ですが、人工林の約44%(448万ha)はスギ人工林です。林業の活性化、それも花粉症対策の一つです。