キースイッチについて 入門編1

身の回りを見渡すと、照明やテレビ、エアコン、洗濯機など、たくさんのスイッチが使われています。産業界に転じても同じように多くのスイッチが使われています。

ここではタキゲンが取扱うキースイッチについて、機構や特徴について解説していきます。

キースイッチ = 錠前付きスイッチ

キースイッチがタキゲンの総合カタログに登場したのは1975年。ユーザーのニーズにお応えするため度重なる試作と研究を経て製品化し、当時普及しつつあったコンピュータの電源管理用として納入されたのが始まりです。以来、コンピュータ時代が到来し一般化するなかで、当社の主力製品として定着しました。コンピュータ以外にも電子レジスターや監視装置、警報装置などにも取付けられ、キースイッチの需要が拡大していきました。

ところで、なぜ錠前付きのスイッチが必要なのでしょうか。一般的なスイッチは誰でも自由に操作ができるようになっています。しかし一方で、やたらと操作されては困るスイッチがあります。例えば、自動車のスターター用のスイッチです。理由を明記すると次のようになります。

  • 車は高価なため、乗り逃げなど盗難防止の必要がある。
  • 子どもなど無免許者のいたずらから起こる事故防止の必要がある。

つまり、鍵を保持する所有者の権限と責任を明らかにし、不特定多数の人が操作できないように、錠前付きのスイッチとなっているのです。

特定の権限と責任を持った人だけが操作できるキースイッチとしては、その他に機械式駐車場やエレベーターなどが挙げられます。

キースイッチの分類

タキゲンでは「キースイッチ」という名称を使っていますが、市場では各社それぞれの商品名で流通しています。生産各社の技術性やユーザーの使用条件などによってそれぞれ特徴的な形状がありますが、タキゲンのキースイッチとして大まかな分類をすると、次の2つのタイプになります。

スイッチ部がマイクロスイッチになっているもの

スイッチ部が内蔵されたタキゲンオリジナルのもの

スイッチの働き

キースイッチは錠前とスイッチの機構から成り立っています。まずはスイッチの機構について話を進めます。

電源と電力消費が行われているところを結び、電気が流れる道を回路といいます。その回路を開いたり閉じたりして、電気の流れを断続させるのがスイッチです。

NO(通常時は開いている回路)とNC(通常時は閉じている回路)の2つの異なる機構を併せ持っており、COM(NO・NCに共通している端子)によって必要に応じた2つの負荷の切替えができます。単極双投型のスイッチです。

次回はキースイッチの錠前の働きについて解説します。