人と人とが繋がる台湾でもっとも美しい1日 台湾 中秋節[ヂョンチウジエ]

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台湾では、旧暦の8月15日は中秋節(今年は10月4日でした)という重要な民族行事であり、遠い昔から月が満ちていて、もっとも美しい日として知られています。月見をして、月餅や文旦(ゆずのような果物)を食べる習慣がありますが、屋外でバーベキューをして楽しむのは、台湾では恒例行事になっています。その習慣は、1980年代の経済発展と生活の西洋化が、伝統的な民族習俗にまで影響を及ぼしたと言われています。

文旦の皮をむいて 容器に

文旦の皮をむいて容器に

起源は諸説ありますが、1967年頃、萬家香(ワンジャンシャン)という醬油メーカーのテレビCMのスローガン「一家烤肉萬家香」によって流行した説は一般的に認識されています。「一家烤肉萬家香」は、「一軒家がバーベキューしていたら、その香りは万軒家にもする。」という意味です。他にも月餅と文旦だけでは面白くないとか、月餅のカロリーは半端ない(バーベキューのほうが遥かに高いと思いますが )と思う台湾人もたくさんいるという説もあります。

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自作のベーコンネギ巻

しかし、根本的な原因を探っていくと、やはり台湾人の民族性じゃないかと私自身は思っています。バーベキューをするには食材の支度や火を焚きつけるために家族や友達の手助けが必要です。人と人とが繋がることができるので賑やか好きの台湾民衆に愛されているのでしょう。

もし機会があれば、ぜひ、台湾特有の中秋節を味わいに来てください。ちなみに私の家もバーベキューをしました。写真は自作のベーコンネギ巻です。めっちゃ美味しかったです。

台湾タキゲン 陳