三位一体で策を講じ、新たなスタートを切る −令和四年 賀詞交歓会 代表取締役 田中 貢 年頭挨拶−

売上は回復するも中期経営計画では道半ば
コロナ禍でもある年始のお忙しいなか、2年ぶりとなる弊社賀詞交歓会にお集まりいただき誠にありがとうございます。また、皆様には昨年中は大変お世話になりました。重ねて御礼申し上げます。
さて、新型コロナウイルスの影響が出始めて約2年が経過しようとしていますが、まだまだ終息には時間がかかりそうな状況であることは皆様も感じ取られていると思います。それでも、社会経済活動は昨年春ごろから少しずつ回復傾向にあるようで、それに伴い、弊社の業績も年度末にあたる1月末にはコロナ禍以前となる2019年の売上と同等、もしくは若干上回るまでに回復するのではないかと予測しております。
昨年度に2025年までの中期売上目標金額を掲げましたが、今期の業績が2年前の業績に戻るということは、新年度の2月からが本当の意味での新たなスタートになります。
しかし、目標に向けて順調に活動を続けていくためには、様々な懸念があります。社会経済活動の急激な始動により、半導体不足をはじめ、電気関連部品や一部材料の不足なども騒がれ、弊社だけでなくお客様においても、モノづくりへの影響が出始めているように見受けられます。
また、これらの影響だけでなく、原油高や輸送コストおよび人件費高騰が呼応し、仕入れ価格の高騰に歯止めがかからない状況にも非常に苦慮しています。
改革と戦略で持続的な成長と企業価値向上を目指す

このような状況下ですが、弊社で対応できる範囲を超えているからと、何もしなければ業績は下がるだけになってしまいます。自分たちでできることを考え、それを実行に移す。間違っていたら元に戻せばいい。何が正解なのかはやってみなければ分かりません。挑戦なくして会社の進歩発展は望めないと考えています。
そこでまず、社内において組織変更を行います。国内の営業エリアを東日本と西日本に分けて、それぞれのエリアを2人の営業部長が管轄。2エリアに分けることで、全国にまたがる情報だけでなく、地域特有の情報にも密着できるようになります。
営業活動で得た情報をお客様へのサービス向上や新製品開発のスピードアップにつなげていき、他社との競争に負けない体質作りをしていきます。
次に、新たな部署として次世代製品プロジェクトチームを立ち上げます。新分野を開拓し、今後のタキゲンを背負っていく製品創りを目指していきます。時代の流れとともにニーズは変わっていきます。お客様が要望するこれまでにない商品があれば柔軟に対応して、惜しみなく開発に投資していきます。
以上のように、「組織改革」と「開拓戦略」により、タキゲンの持続的な成長と企業価値の向上を目指していきます。
さて、冒頭で申し上げた部品や材料不足ですが、弊社はファブレスメーカーのため設計開発を行い、モノづくりにおいては協力工場様にお願いしております。
部品や材料の不足によって、お客様に製品を納入できないという迷惑だけは絶対に避けなければなりませんので、協力工場の皆様とともに最善の策を講じて、道を切り拓いていきたいと考えております。ぜひ、ご協力をお願いいたします。
最後になりますが、本日お越しくださった皆様のご健康ご発展を祈念いたしまして、私からの新年の挨拶とさせていただきます。
本年も、よろしくお願いいたします。