ゲーム機など、年間に使われなくなる小型家電に含まれる資源の額、約884億円

子供が外で遊ばなくなったと言われて久しくなります。遊ばないのか、遊ぶ場所(空き地など)がなくなったのか、あるいは遊ぶ時間がなくなったのか(塾通いなどで)、そこには議論もあるでしょうが、子供の遊びの主流がゲームになっているのは確かでしょう。

ゲーム遊びが過ぎて依存症になるのは、子供だけでなく大人も同じで、厚生労働省によれば成人の421万人、中高生の52万人がゲーム依存症の恐れがあるといいます。

また、資源面での問題も大きく、国は2013年に小型家電リサイクル法を制定して、ゲーム機を含む小型家電から資源を回収することを進めています。環境省によると、ゲーム機を含む小型家電は年間に約65万トンが使われなくなり、その中に含まれる金銀などの貴重な資源(都市鉱山と呼ばれる)は、金額にして約884億円にもなるといいます。

また、日本国内の「都市鉱山」は、金が6,800トン(世界の埋蔵量の16%)、銀は6万トンと推計されています。ゲームのやりすぎで依存症になるのは問題ですが、これらの資源を再利用せずに廃棄してしまうのも、やはり問題ではないでしょうか。