2018年に極端気象を含む自然災害で被災した人の数は?「6,170万人」

「極端気象」って知っていますか? 気象庁によると、例えば一日の最高気温が35℃を超える(猛暑日)とか、一時間の降水量が50mm以上とか、これまで使ってきた特定の指標を超えるような異常な気象のことを「極端気象」と呼ぶそうです。

そうした極端気象は確実に増えていて、1976年から85年の10年間に全国の観測所で時間雨量50mm以上を記録したのは年平均226回でしたが、2009年から18年の10年間では年平均311回にまで増えています。約1.4倍です。

世界気象機関(WMO)は、北米でマイナス53.9℃の体感温度を記録し、オーストリアで451cmの大雪が降った今年1月、オーストラリアやアルゼンチンで記録的な洪水が発生した2月を挙げて、極端気象は今年も続いていると指摘しています。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、今年1月のアメリカは1880年の観測開始以来3番目の高温で、気象・自然災害の損害はすでに20億ドルを超えたと発表しました。また国連も、2018年には自然災害で1万733人が死亡、6,170万人が被災し、その多くは極端気象によるものだったと報告しています。