日本で年間に発生する「恵方巻き」を含む食品ロスの量、約646万トン

節分といえば豆まきですが、最近は恵方巻き一本丸かぶりが人気になっています。その年の恵方(縁起がよいとされる方向)を向いて無言で太巻きを食べれば善いことが起きるというもので、大阪が発祥地とも言われますが、起源ははっきりしていません。

この恵方巻きは、20年ほど前にあるコンビニが全国へビジネス展開したことで話題になり、以後は節分がくるとスーパーやコンビニに大量の太巻きが並ぶようになりました。しかし、生ものなので賞味期限は非常に短く、おまけに期間限定(たった1日)の販売なので、店の営業が終われば、売れ残りはほとんど廃棄処分されてしまいます。

ここ数年、ある店が20万円を超す恵方巻きを廃棄したとか、関西のスーパーがチラシで恵方巻きの大量生産、大量廃棄をやめようと訴えたとか(販売はしましたが)、その廃棄処分についても各方面で問題提起がなされています。

食べられるのに捨てられる食品の量は、日本全国で約646万トン(環境省、2017年度推計)、たった1日の話題づくりに買われる恵方巻きも、その中に含まれています。