地球上に生息する微生物の数(推定値)【415~615×10の28乗】

Ecology News Scramble

世界の人口が73億を突破したといっても、微生物に比べたらモノの数ではありません。上に掲げた「415〜615×10の28乗」は、地球上に生きている微生物の総数を推定したものですが、これを計算すると兆(10の12乗)の上の単位である京や垓、を超して「穣」(10の28乗)まで達するのですから、まさに天文学的な数字になります。

そんな莫大な数の微生物が果たしている大きな役割の一つが「清掃」です。動物の死骸や枯死した植物は、微生物によって分解され、また土に還っていきます。およそ自然界にあるものなら何でも分解する微生物ですが、人工的に合成されたプラスチック類は分解できないと考えられ、プラスチックは埋めても半永久的に残ると言われてきました。

しかし、数年前にはプラスチックを分解する微生物が発見され、今年に入ってPET(ポリエチレンテレフタレート)を分解するものも見つかりました。石油製品が環境中に増えたので、それに接しているうち分解する能力を獲得した、という訳でしょう。これでプラスチック問題が解決するわけではありませんが、微生物の力を再認識する話です。