乳幼児用、大人用をあわせて年間に生産される紙おむつ
少子化が叫ばれながら、紙おむつの生産量は伸びています。乳幼児用の紙おむつの生産量(年間)は、2010年が約86億枚でしたが、2018年には約151億枚になっています。もっとも全てが国内仕様ではなく、半分以上は海外への輸出なのですが、大人用の生産量も増えていて(2018年は約84億枚)、今は重量にして年間約91万トン(国内仕様は50万トン弱)の紙おむつが生産されています。
布と違い、紙おむつは一度使えば廃棄され、焼却処理されるのが普通です。しかし、廃棄量が増えるにつれ、リサイクルの道を模索する動きも広がってきています。
方法は、大きく2つ。まず固形燃料にリサイクルして、自治体の施設などで燃料として使用するのが一般的です。熱量も高く、安定的に原料が供給されるのも利点です。
最近注目されているのは、使用済みの紙おむつを洗浄、分離してパルプを取出し、再度紙おむつへとリサイクルするシステム。早ければ来年あたり商品化されそうです。誰かが一度使った紙おむつが原料だと思うと、ちょっと抵抗感はあるでしょうが。
Question
高齢化の影響で紙おむつの使用量が増えています。2013年の廃棄量は約258万トンですが、2030年の廃棄量の推測値はどのくらいでしょう。
A 約310万トン B 約353万トン C 約405万トン