再生可能エネが発電元で石炭に次ぐ2位に、国際エネルギー機関が発表
太陽光と風力が著しく成長。OECD非加盟国は発電量増加。
国際エネルギー機関(IEA)の公表した最新データによると、2013年に世界各国がおこなった発電量の内訳では、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの発電量が天然ガスを上回り、石炭に次いで2番目に大きな発電源になったことが明らかになった。
とくに増加が目立つのはOECD(経済協力開発機構)加盟国で、水力を除く再生可能エネルギーの発電量が2013 ~ 2014年で8.5%も大幅に増加した。中でも成長が著しいのが太陽光発電と風力発電で、ヨーロッパのOECD加盟国に限れば1990~2014年の年ごとの増加率を平均すると、太陽光発電が44.6%、風力発電が27.1%になるという。
また、電力源の構造が変化するだけでなく、消費電力の削減も進んでいるようで、2014年にOECD加盟国がおこなった発電量は2013年比で0.8%減少している。
ただOECD非加盟国はまだまだ発電量が増加する傾向にあり、2010 ~ 2013年の年平均増加率は5.6%になっている。2011年にはOECD非加盟国の総発電量が加盟国を初めて上回り、先進国と途上国のエネルギーの図式が改めて鮮明になった。