二酸化炭素と比較した代替フロン(HFC)の温室効果 数百〜1万数千倍
オゾン層を破壊する力はない(または低い)けれど、温室効果は二酸化炭素より強烈だといわれる「代替フロン」の規制が、さきごろG7環境相会合でやっと合意に達しました。オゾン層破壊力の強い「特定フロン(CFC)」の代わりに開発され、2000年以降に急速に利用が広まっていましたが、今後は段階的に削減が進められることになりそうです。
今回、規制の対象になったのは代替フロンの一種、「ハイドロフルオロカーボン(HFC)」で、温室効果は二酸化炭素の数百〜1万数千倍ともいわれ、現在、多くのエアコンや冷蔵庫で冷媒として利用されています。日本では年間の排出量が3,580万トン(2014年)もあり、10年前に比べて3倍近くに増えています。それは世界的にも同じ傾向です。
モントリオール議定書で禁止になった特定フロンも、製造中止になっただけで現在も冷媒として使われています。また代替フロンの中には特定フロンほどではないがオゾン層破壊能力を持つものもあります。厄介な人工物質を野に放つと、その後始末には膨大な費用と時間がかかり、環境も破壊される。それを深く認識すべきです。
Question
成層圏に霧状に散乱するオゾンが「オゾン層」ですが、仮にそのオゾンを1気圧でギュッと圧縮できたら、その厚みはどれほどになるでしょう?
A. 約0.5ミリ B. 約1ミリ C. 約3ミリ
B 約1ミリ