1万台の携帯電話から抽出できる金の量は、約280グラム

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2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会で授与される約5,000個のメダルを、市民が参画して携帯電話やパソコンなどの小型家電を回収し、そこから抽出された金属で製造するプロジェクトが進められています。回収は2017年2月に始まり、現在は全国の多くの自治体が参加、一部の携帯ショップでも回収ができるようになっています。

1万台の携帯電話(約1トン)を回収すれば280gほどの金がとれ、その含有量は通常の金鉱石に含まれる量(3g/トン)よりはるかに多いのです。東京2020組織委員会によると、5,000個のメダル(金、銀、銅)を作るには、携帯電話だと約2,000万台が必要になるとのこと。実際には、携帯電話、スマホの他、デジカメやパソコンなど28品目の小型家電を回収して、金や銀などの希少な金属が抽出されます。

過去にもリサイクル金属をメダルの一部につかった例はありますが、すべてのメダルを家電製品に含まれる金属からつくる試みは2020年東京大会が始めて。不要になった家電をプロジェクトに提供すれば、あなたの関わったメダルが選手の首にかけられます。