[第8回/長野県] 移住したい都道府県 10年連続1位

松本城

松本城

日本の高原といえば長野県。避暑地の草分け的な存在は、一年中リゾートを提供できる自然環境と文化が何より魅力。大河ドラマ「真田丸」のゆかりの地は、いま注目の的です。

「しあわせ信州」を実感する魅力のポテンシャル

信州という名で親しまれる長野県。情報誌『田舎暮らしの本』選出の「移住したい都道府県」で、2016年まで10年連続総合第1位を獲得しました。

日本一を並べると、3,000メートル級の山の数、日本百名山(29山)、「森林セラピー」と「日本の棚田百選」の認定地区数など、自然の豊かさが際立ちます。

何より平均寿命が全国一高く、高齢者(65歳以上)の就業率も日本一。1人あたりの野菜摂取量が日本一(厚労省/国民健康・栄養調査)と、元気で働ける健康長寿県らしさを示しています。200以上ある温泉地・温泉郷の温泉天国に、日本一の博物館・美術館数、松本城、軽井沢高原教会、善光寺など歴史と文化の名所も多く、冬季には最高レベルのゲレンデもあります。

白糸の滝

軽井沢/白糸の滝

県の地域振興策は「しあわせ信州」がキャッチフレーズ。信州の良さを知り、それを好きになることで多様なしあわせを実現し、内外に発信しようというもの。ブランド戦略として重要なのが、やはり「信州らしさ」です。

機械製造の集積地、水と気候の良さを活かす

長野県の製造業は、高度な技術を持つ企業の集積と加工組立に強い産業構造を持ち、大学などの研究シーズと、精密機械製造に適した水の良さと低湿度の特性を活かし、さらに大都市へのアクセスのよさも特徴です。 

機械、電気・電子、情報、食糧・飲料が出荷額全体の65%を占め、「健康・医療」、「環境・エネルギー」、「次世代交通」の分野が次世代産業として期待されています。

顕微鏡、拡大鏡、カメラレンズ、小型モーター(3W未満)などが全国一のシェアを持ち、ギター(エレキを含む)の出荷額も断トツで国内トップです。

長野県の産業別構成は、第1次産業1.9% (全国平均約1.2%)、第2次産業30.2%(約24.6 %)、観光業・サービス業などの第3次産業67.1%(約74.2%)となっています。

※データは平成25年度/長野県企画振興部より

日本一の星空と真田幸村のふるさと

星空長野県は花の郷、初夏から盛夏(6月〜8月)にかけて、バラ、スズラン、オオヤマレンゲ、アジサイ、ラベンダー、そばの花などが県内の高原や里山に咲き誇ります。高原リゾートにもいい季節で、特に環境省認定の星空が最も輝いて見える場所の「阿智村」で、別格の星降る世界を体験できます。現在開催中の「星空ナイトツアー」はゴンドラに乗って星空に向かいます。村には昼神温泉郷や銀河もみじキャンプ場など、それぞれの楽しみ方が選べます。

食では信州そば、各種山の幸を具にしたおやき、本場の野沢菜、ご当地グルメの山賊焼きもボリューム満点で評判です。

幸村像

真田幸村公之像(上田駅前/上田市)

7月2日(土)〜8月21日(日)には、放映中のNHK大河ドラマ「真田丸」特別展が上田市立美術館で開催。8月6日(土)には第32回「真田まつり」が上田市真田地域で行われ、クライマックスは花火で締めくくります。さあ「しあわせ信州」へ、あなたなら何を見つけますか。