[第43回/新潟県]本場の雪国で冬の趣

本格的な冬の到来に、その魅力を一層増していく新潟県。美しい自然環境と雪景色、多彩な美食文化と冬の遊びなど、北国の観光資源が織り成す旬の趣が人々を引き寄せます。

景色と白鳥と雪遊び

日本海に面した米どころの新潟県。隣接県は山形、福島、群馬、長野、富山です。面積は日本で5番目に大きく、日本有数の豪雪地帯や白鳥の飛来数日本一でも知られています。自然豊かで、文学では川端康成の名作『雪国』を生み、名ゲレンデを持つスキー場も多くあります。

県庁所在地は政令指定都市の新潟市。古くは北前船の寄港地や開港五港の一つとして栄え、現在日本海側の重要港である新潟港は、2019年に開港150周年を迎えました。東京駅から新潟駅へはJR上越新幹線で約2時間。市内には高さ125mの「Befcoばかうけ展望室」があり、360度で海側、陸側の夕日や夜景を無料で眺望できます。

地域密着型で地方創生に力を入れる新潟県。日本で唯一7つのスポーツクラブを運営するアルビレックスグループがあり、2018年に第2回日本サービス大賞「地方創生大臣賞」を受賞。他クラブを牽引するのはJリーグの「アルビレックス新潟」です。

日本のブランド、「コシヒカリ」

農業が盛んな新潟県。「コシヒカリ」に代表される「新潟米」の産出量は国内一で、県の農業産出額の約6割を占めます。米菓、餅などの加工品も生産量日本一です。工業では金属食器の国内シェア9割他、金属工具類も国内トップクラスです。

産業別構成比は、第1次産業1.9%(全国平均約1.2%)、第2次産業29.7%(約26.5%)第3次産業68.0%(約72.3%)となっています。

※データは平成28年度/新潟県総務管理部

恒例の雪イベント

冬の魅力が満載の新潟県。恒例のイベントは2月に集中。35回目を迎える「とちお遊雪まつり」(長岡市)は、前夜祭に1,000個の雪洞に火が灯され幻想的な世界を体験できます。続いて現代の雪まつりの発祥地と言われる「十日町雪まつり」(十日町市)では、雪の芸術展として多彩な雪像が楽しめます。同時期にある「長岡雪しか祭り」は、雪灯りや花火以外に演奏やダンスなどのステージでも賑わいます。

2020年スケジュール
2月1日(土)・2日(日)とちお遊雪まつり
2月14日(金)〜16日(日)十日町雪まつり
2月15日(土)・16日(日)長岡雪しか祭り
2月22日(土)・23日(日)おぢや風船一揆
2月29日(土)越後妻有 雪花火

話題の観光情報はJR東日本の新観光列車「海里」です。新潟駅から山形県の酒田駅を結ぶ170kmの日本海ルートの景観と、新潟・山形の食を楽しむのがコンセプト。特製弁当の事前予約が可能な指定席や特別メニューが提供されるダイニング列車があります。

冬の味覚はカニ、エビ、のどぐろなどの海の幸が旬。郷土料理は「のっぺ」「へぎそば」「鮭料理」。

おぢや 風船一揆

おススメは、本州で唯一の雪上熱気球競技大会「おぢや風船一揆」(小千谷市)。昼は美しく壮大なシーン、夜はバーナーのオレンジ色に浮かび上がる熱気球が感動的です。最後は2月29日(土)にある一夜限りの「越後妻有 雪花火」。雪原に光の花畑が広がり、その上を一斉に花火が打ち上がる演出で観客を魅了します。


イタリアン

B級グルメは焼きそばの「イタリアン」。お土産は「元祖 柿の種」、甘党には「笹だんご」と「河川蒸気」。東京原宿の「表参道・新潟館 ネスパス」も魅力が満載です!