[第14回/秋田県]日本の良さを謳う 「あきたびじょん」

かまくら

かまくら

みちのく秋田には、日本のいいものが沢山残されています。農村、山、米、水、祭り、美しい自然、そして「なんも」のおおらかさ。ごく当たり前に地元の良さを誇り、現在発信中!

あんべいいな秋田県

田沢湖

田沢湖

秋田県は東北の北西部に位置し、青森、山形、宮城、岩手の4県に隣接します。青森県にまたがる原生林の白神山地は世界遺産、国立公園の十和田八幡平も北東県境にあります。日本海には男鹿半島、十和田湖、田沢湖(深さ日本一)、八郎潟は美しい水を湛え、米どころの秋田平野、横手盆地が広がります。

平成24年に掲げた県のキャッチコピーは「秋田美人」にかけた「あきたびじょん」。サブコピーが「あんべいいな秋田県」です。「秋田を見つめ直すと、日本の良さが宝物のように大切に受け継がれている」とメッセージしています。そして「あんべいいな」は「おごらない、ちょうどいい、いきすぎない」という意味で、そこに本当の豊かさがあるとするスタンスです。「美の国あきた」と検索して県の公式Webサイトにいくと「あきたびじょん」のコーナーがあり、今の「秋田の魅力」を充分に伝える動画や写真がたくさん盛り込まれています。

充実の教育機関、文化・スポーツ施設

秋田県は教育機関が実に充実しています。小中高等学校、保育所、幼稚園の数は人口当たりで東京の2倍、地方平均の1.5倍です。また、公民館は人口比で東京の60倍、スポーツ施設は8倍、運動公園は100倍など文化・スポーツ環境の良さも際立ちます。

秋田県のユニークな日本一は美容室の数(1万人あたり)です。さすが「秋田美人」の土地柄。他にも70歳以上まで働ける企業数(31人以上規模)、小中学生の宿題実行率、学校快適率、家庭内会話率、中学生校則遵守率と中学生読書率(全て2015年)、全国学力テストでも1位(2012年)。いい子が育ちそうです。

農産物はじゅんさい、とんぶり、ねまがりたけの収穫が全国1位、製造業では、プリズム、カメラ用レンズの出荷額が全国1位、電子部品・デバイス、電子回路の製造も盛んです。

秋田県の産業別構成は。第1次産業2.9% (全国平均約1.2%)、第2次産業20.3%(約24.9 %)第3次産業76.7%(約74.0%)となっています。※データは平成26年度/秋田県企画振興部調査統計課

秋田の冬をいく、秘湯とかまくら

冬、日本で一番人気の秘湯の郷と言えば乳頭温泉郷。七つの湯と宿があり、湯治場の雰囲気を残す自然と素朴さが何より魅力です。有名な「鶴の湯」をはじめ、各々に特長あるお湯と料理で迎えてくれます。湯はいかにも暖まりそうな美しい白濁が特徴です。東京から田沢湖駅へは秋田新幹線で3時間弱、ここからバスで各温泉へ。行き帰りに「乙女の像」の田沢湖観光も忘れずに。

なまはげ

なまはげ

秋田は冬の味覚が最高。はたはたの「しょっつる鍋」や寿司、きりたんぽの鍋や田楽、稲庭うどん、比内地鶏、燻った大根のいぶりがっこ(漬物)と続きます。これと一緒に楽しみたいのが清酒。「米の秋田は酒のくに」と称され蔵元も多く、名酒揃いです。ここでも米と水の良さが生かされています。

最後に、秋田の冬の風物詩として一度は見ておきたい伝統行事が横手市の「かまくら」です。毎年小正月の2月15・16日の夜、水神様を祭るかまくらが、市内に100個ほど並び、幻想的です。一方、年末恒例のコワいなまはげ体験なら、男鹿に行けばホテルでも「泣く子はいねがー!」が体験できます。