[第41回/滋賀県]琵琶湖の大自然と近江商人のふるさと

琵琶湖

日本のほぼ真ん中で日本一大きな湖、琵琶湖を抱える滋賀県。水の豊かな自然環境に、「湖をあずかっている」と感謝と責任を謳う。名だたる企業がここ近江から多く創業しました!

「琵琶湖をあずかっている」意識

日本列島のほぼ真ん中辺りにある日本一大きい湖、琵琶湖。これを抱えるのが滋賀県です。県の面積で6分の1にあたる琵琶湖は近畿地方の貴重な水源。滋賀県をはじめ京都や大阪、兵庫を含む約1,400万人分の暮らしを支えています。滋賀県は「琵琶湖をあずかっている」という意識で環境保護活動を推進し、県民も日頃から水質保全に努めています。

時計回りに福井、岐阜、三重、京都に囲まれる海なし県は、古くから関西、北陸、東海方面への交通の要衝地。県庁所在地の大津市へは東京から新幹線「のぞみ」で京都へ、2駅戻って大津駅の約2時間40分が最短。県の自然公園面積割合が全国1位(平成31年3月現在)、また国指定の名勝(特別名勝を含む)件数が全国2位、建造物の国宝指定件数が全国3位(令和元年6月現在)と魅力的です。

近江商人の「三方よし」の心得

伊藤忠商事、日本生命保険、武田薬品工業、トヨタ自動車、ヤンマー、高島屋、日清紡、東レなど多数、日本の名だたる企業がこの地で創業。その歴史を辿る近江商人の商いの心得に「三方よし」の「売り手よし、買い手よし、世間よし」があり、この理念で商いを全国規模にしました。現在は「ものづくり県」として、大企業の工場、研究所が集積しています。

産業別構成比は、第1次産業0.7%(全国平均約1.2%)、第2次産業46.6%(約26.8%)、第3次産業52.3%(約72.0%)となっています。(※データは平成28年度/滋賀県総合企画部統計課)

次回テレビ小説は滋賀!

彦根城

琵琶湖を楽しく学ぶならまず、「滋賀県立琵琶湖博物館」。琵琶湖の成り立ちや生物の常設展示室、湖を前に屋外展示もあり、「びわ湖のすべてを感じるミュージアム」を体感できます。滋賀観光の秋は、ゆるキャラ初代王者「ひこにゃん」にも会える国宝彦根城をはじめ、安土城跡、石山寺、延暦寺などが歴史と格別の紅葉スポット。町歩きは黒壁の長浜の古い町並み。ガラス工芸、ギャラリー、食事と全く飽きません。いま話題は次回連続テレビ小説「スカーレット」の舞台、焼き物の里・信楽。11月8日の「信楽たぬきの日」に向け、連休からイベントも開催。

ドライブならマキノ高原のメタセコイア並木道。500本の木々が2.4kmも続く圧巻の眺めは、秋のインスタグラム向きです。そして最後は、大津にある本格的なリゾートの「びわ湖バレイ」。ロープウェイで行く標高1,100m以上の高原はアクティビティな遊びのほか、センスを感じる「びわ湖テラス」は日常を忘れて圧倒的な開放感を味わう天空のカフェテラス。絶景の琵琶湖を前に特別な時間を過ごせます。

サラダパン

サラダパン

さて、滋賀グルメといえば三大和牛の「近江牛」に始まり、ご当地麺は彦根の「近江ちゃんぽん」、ちゃんぽん亭総本家やらーめん本気が有名。シンプルな麺の名物「スヤキ」は甲賀の谷野食堂。長浜は鳥喜多の「親子丼」と茂美志や「のっぺいうどん」、地ビールの「長濱浪漫ビール」、さらにつるやパンの「サラダパン」は全国的に有名です。お土産は「クラブハリエ」のバームクーヘンがオススメです。情報発信基地の東京日本橋「ここ滋賀」では、オシャレな滋賀に触れられます。