1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。
次の世代にお土産を
次の100年に向けて存続し続けるためには、経験のある人たちが次の世代のために何を残すべきか。タキゲンが人類にどのように貢献できるか。永遠のテーマについての問いかけをご紹介します。
21世紀の大きな課題、我々がやらなければならないのは健康関連と環境問題です。そういう業界や設備に対して、我々がやれることはどういうことなのか。現在、我々が持っている技術、永年培った能力をタキゲングループの協力工場はどういう方面に活用していくことができるのか…という調査が新製品サービスプロジェクトの本来の目的です。
現在は情報通信目的で一生懸命やっていますが、あと7~8年経った時に次にスタートすべきものを今からやっておかないと…。それも全員でやるわけにはいかないから大阪4名東京4名のベテランでやっていこうというプランです。
経験のある人たちにやってもらい、次の世代にそれをバトンタッチ。みんなにお土産を残していこうと―。選ばれたメンバーにはそういう感覚でお願いしたい―。
「次の世代にお土産を」。ロマンチックでいいじゃないですか。次の世代のためにどのような会社にしていったらいいのか―。
私もプロジェクトのメンバーと同じように次の世代に何を残すべきか考えているのです。現在、人類が抱えるのは健康と環境問題。その問題に、この会社はどのように貢献できるか―それを探り求めたいんです。
(1998年1月号タキゲンニュース 経営会議レポートより)