1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。
「今までの概念を捨て、本当の意味での多品種少量生産を研究すべし」
新しい取り組みに挑戦することは、とても勇気がいることです。今が充たされていれば、なおのこと。どんな状況でも決して満足しない先代社長がいつも見据えていたのは、その先の未来です。タキゲン製造の今日の姿を想像し、従業員一同の先頭に立ち、我々を導こうと奮起を促す力説をされた経営方針発表会での一節をご紹介します。
多品種少量生産という言葉は、頻繁に使うしみんな知っている。しかし実際はみんな数量にとらわれて量が多くないと…なんです。
しかし、身近に多品種少量生産を実施している企業があるということです。我々と同じ中小企業ですが、すごく余裕のある会社です。
私がやろうとしているのは値段の叩き合いから脱皮して、わずかでも作れる企業体にならなければと思っているわけです。
(中略)
タキゲンにそういう時代がもう来ていることを今日は頭に入れておいていただきたい―。
だから今日までやってきた概念をここで一回捨てて、本当の意味での多品種少量生産はどういうやり方をしたら良いのか研究していただきたいんです。
私も一生懸命研究します。
そういう意味で、私どものやっていることに疑問を感じたら、知っていることはみんな話しますから聞きに来てください。
(2006年1月7日 新年経営方針発表会にて)