
1973年(昭和48年)の発刊以来、『タキゲンニュース』は社業の成長とともに歩んでまいりました。そこで、本誌バックナンバーより故 瀧源秀昭社長の発言を抜粋する連載企画をスタートしました。過去のメッセージから多くのヒントを現在に伝える、いわば原点回帰のページ。タキゲン製造の基本精神を継承する、未来へのアーカイブです。
「一年経つと世の中ガラッと変わる。故きを温ねて新しきを知る精神でチャレンジ」
来たる新世紀を迎える1年前、時代の変化のスピードが早まっていると痛感された先代社長。その変革の波は、21世紀となって20年弱。スピードは弱まることもなく日進月歩していることを実感できます。そんな時代を乗り切るために、大切なことは何か。そんなヒントとなる一節をご紹介します。
品川の駅もすっかり改装され、ずいぶんきれいになりましたね…。前にあった場所に行ってみると公衆電話がないんです。探し回ったら隅の方に3台―。誰も使っておらず、その前では携帯電話で女の子が話してました。
それから気になって鶴見や五反田の駅でも見たんですが、やはり誰も使っていない。3~4年経って公衆電話を皆が使わなくなるなんて誰が想像したでしょう。
私もテレフォンカードを2~3枚持っていますけど、つい何年か前まで記念品でよくもらったけど、もう時代遅れなんですね。
代わりに携帯電話がわずか2、3年で7,200万台売れているそうです。日本の人口が1億2,700万人、幼児や老人を除くほとんどの人が使っていることになるんです。
20世紀のわずか5、6年で急激に様変わりしているのが現実です。
インターネット関連が将来もっと進化する―。その需要は40兆円から400兆円の10倍になると言われています。来年の話をすると鬼が笑うと言われた時代はもう100年前の話です。
1年経つと世の中ガラッと激変します。
(中略)
温故知新、昔の良さを考えつつ、なおかつ大変化には全く新しい発想でチャレンジしていくのが21世紀です。
皆さんも私と一緒に勉強しましょう。
(2000年1月号 新年経営方針・各部方針)