[第40回/宮崎県]「日本のひなた」へ 神話と南国の地

高千穂峡・真名井の滝

「日本のひなた」を宣言する宮崎県は気候がよく自然も豊か。「神話のふるさと」にふさわしい渓谷、太平洋沿いの国道にはフェニックス。のんびり暮らせる移住提案も好評発信中。

観光も移住も、「来んね、みやざき」

nippon_2九州の南東部に位置する宮崎県。快晴日数と日照時間が全国トップクラスの「日本のひなた」を宣言する温暖な気候です。「ひなた」は漢字で「日向」。この地域は令制国時代の「日向国(ひゅうがのくに)」の一部、その語源が『古事記』や『日本書記』に記された「日向神話」の舞台です。県庁所在地は宮崎市。空路では東京から90分、大阪から60分です。

かつて昭和30年代後半~50年代初め、宮崎県日南は憧れの新婚旅行先として大ブームとなり、「フェニックス・ハネムーン」の歌までヒットしました。

移住先としての魅力を移住支援情報サイト「あったか宮崎ひなた暮らし」で発信中。NHKでは、宮崎の魅力溢れる青春ドラマ『ひなたの佐和ちゃん、波に乗る!』が9月より放送されます。

実りの農業が充実

第1次産業では農業産出額が全国の3.8%と第5位です(平成29年度)。出荷量ではきゅうり、きんかん、スイートピーが全国1位、マンゴー、ピーマンが2位。畜産ではブロイラーが産出額1位、豚が第2位です。また宮崎牛は、「全国和牛能力共進会」で3大会連続(史上初)を含む通算4度の内閣総理大臣賞(全国最多)に輝いています。

産業別構成比は、第1次産業5.5%(全国平均約1.2%)、第2次産業23.5%(約26.8%)、第3次産業70.6%(約72.0%)となっています。(※データは平成28年度/宮崎県総合政策部統計調査課)

パワースポットと食の宝庫

日南市のモアイ像

パワースポットの多い宮崎県。最北部には「神話のふるさと」にふさわしい「高千穂峡」があります。高さ平均80mの柱状の断崖(柱状節理)が約7㎞も続き、約17mの落差で谷に落ちる「真名井の滝」はそのシンボル的な景観です。上流には「流しそうめん」のルーツとされる「玉垂の滝」もあります。

ほかにも聖なる島として知られる青島には不思議な波状岩の国の天然記念物「鬼の洗濯板」があり、これも必見です。青島から足を延ばしたいのが日南海岸の「サンメッセ日南」。海をバックに、イースター島の許可を得て完全復刻したモアイ像が並び、やはりパワースポットとして話題です。そぞろ歩くには九州の小京都、「飫肥城下町」。商家あり、城址あり、史料館ありと美しい町並みは情緒たっぷりです。

ここで旬な世界的イベントを1つ。『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』が9月7日(土)~15日(日)にあり、東京オリンピックへの出場選考大会として世界中からトップクラスの選手たちが宮崎市木崎浜海岸に集合します。機会があれば観戦を。

冷や汁

おいしいものの宝庫、宮崎県。チキン南蛮(おぐら)、宮崎発祥のレタス巻き(一平寿し)、宮崎牛(ミヤチク)、郷土料理の冷汁(南風茶屋)、肉巻きおにぎり(元祖にくまき本舗)、地鶏の炭火焼き(丸万焼鳥 本店)、その他多数。お土産には、霧島酒造の芋焼酎はいかがですか。