今年6月下旬にフランス南東部で記録した観測史上最高気温「45.9℃」

今年は5月下旬に北海道で観測史上最高の39.5℃を観測して驚きましたが、6月下旬にはドイツ東部で38.6℃(観測史上最高)を、そしてフランス南東部では45.9℃という驚異的な気温が記録され、世界中が異常気象の深刻さを改めて痛感しています。

この傾向は21世紀に入って著しく、気象問題を調査、研究する国際組織が次々に具体的な数値を挙げて地球温暖化の現状を訴え、その対策を求めています。

まず世界気象機関(WMO)は、2017年の大気中CO2濃度、2018年の海洋貯熱量、平均海面水位の上昇などが過去最高値となったことを発表し、2015〜2018年が観測史上で最も暑い4年間だったことを確認しました。同機関によると、2018年の世界平均気温は産業化前(1850〜1900年)と比べ約1℃高く(観測史上4番目)、1981〜2010年の30年平均値(14.3℃)を0.38℃上回っています。

また国際エネルギー機関(IEA)は、2018年に世界のエネルギー需要は2.3%増加し、その結果、二酸化炭素の排出量も1.7%増えて過去最高となったと公表しました。