企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!

日本リユースシステム株式会社のアップサイクルをご紹介

日本の伝統的な衣装である「着物」。日本の家庭には推定で約8億点もの着物や帯が眠っていると言われていますが、着用機会が少ない、手入れや保管が面倒、自分で着られないなどの理由から、年々廃棄量は増加傾向にあります。またリユース業者に委託されても、デザインの古さやサイズ・汚れの問題などから、約3割は再販できません。そんな着物や帯の廃棄問題を改善するべく、新たな価値を与え、活用している事業に注目してみました。

【日本リユースシステム株式会社】
【(A)】の民族衣装で大人気。着物を生地としてアップサイクル!

Kimono Upcycle Cloth「ohariko」

「捨てさせない屋」をビジネステーマに掲げる日本リユースシステム。同社が手掛ける『お針子事業』では、廃棄されている着物や帯から生地素材を製造し、それらを利用したサステナブルなものづくりを提案しています。一般家庭や企業から収集した着物や帯は、伝統的な「洗い張り」というクリーニング技術を応用し、シミやにおいを除去。生地素材としてハンドメイドユーザーやアパレルブランドへ販売しています。モンゴルの伝統衣装「デール」の素材として海外で人気に火が付いたことをきっかけに、ドイツやカンボジアでも流通を開始するなど、世界各国でその価値が認められています。実は当初、海外でリユース着物をそのまま販売しましたが、全く売れずに失敗。社員からの「刺繍や柄が豪華なので、ハンドメイド用の素材として活かしては」という発案をもとにこの事業がスタートし、現在の成功に繋がりました。さらに同事業では、加工のプロセスを簡素化することで障がいがある方、文化の異なる他国の方とも連携できるようにするなど、雇用の創出にも貢献しています。

(A) モンゴル


大切な一着は【(B)】で新しい命を吹き込もう

手放したくない思い出の着物は、無理に処分せず別のアイテムにリメイクしてみては?リメイク事例を調べてみると、柄を活かしたワンピースやスカートが人気のようです。また、バッグや日傘は和テイストが強くなりすぎないため年代問わずおすすめ。クッションやタペストリーなどのインテリアグッズも素敵!リメイクを代行してくれるサービスもあるので、お裁縫が苦手な方はぜひ相談してみてください。

(B) リメイク