[第7回/高知県] 山と川と海と生きる「高知家 ALL STARS」

四万十川

南の太平洋、北の四国山地、日本最後の清流四万十川など、「豊かな森林と青い海の国、高知」は多様な自然の宝庫。「ぜひ行きたい」「ぜひ住みたい」の南国土佐を標榜します。

県経済を支える豊かな観光資源

県の大半が中山間地域で、山地率は89%(森林率84%で日本一)の高知県。東西に長く、南の太平洋沖で黒潮が流れる温暖な気候で降雨量は多く、豊かな自然が何よりも魅力。園芸王国で、なす、しょうが、みょうが、ししとう、にらなどが出荷量日本一(平成24年)です。

雄大な景色と、坂本龍馬をはじめとする人物・歴史が観光資源の第3次産業が県経済を支えています。

県内GDPの産業別構成比は、第1次産業3.7% (全国平均約1.2%)、第2次産業14.5%(約24.6%)、第3次産業81.0%(約74.2%)です。

※データは平成25年度 内閣府と高知県総務部統計課

地産外商への発想の転換

高知家ロゴ

 若き尾崎正直知事は「高知県は、ひとつの大家族やき。」と、人と人の触れ合いを提唱する「高知家」を2013年に立ち上げ、高知ブランドの認知度向上を目的に、地域活性化サイトを次々に開設し、「おいしいもんがいっぱいやき」「高知に行ってみとうなった」「高知家の家族になりとうなった」と元気な情報発信を続けています。

高知家の活動は県の産業振興計画の「地産外商」を強化・推進し、観光や移住促進などにもその効果を発揮。特にアンテナショップ「まるごと高知」(銀座)を軸に展開する試食・商談会や営業訪問の活動で、成約件数4,393件、成約金額16億6百万円を達成(平成26年度)。「まるごと高知」自体も4億4千99万円を売り上げました。

時代の課題をポジティブに

2015年に「高知家の家族は、みんなぁがスターやき。高知家ALL STARS」を掲げ、県民の様々な活躍を次々に紹介。人口問題でも「3人に1人が65歳以上」という高知県ですが、課題解決の先進県を目指す健康長寿県構想としてポジティブにアイデアを練っています。最新プロジェクトが、「高齢バンザイ!」と歌う、平均年齢67.4歳(2016年2月現在)のお爺ちゃんのアイドルグループ「爺-POP from 高知家ALL STARS」のデビューです。ビデオ検索は「高知家オールスターズ」です。

豊かで多彩な自然と食

奥四万十地図

現在開催中の「奥四万十博」(4月10日~12月25日)は、高幡広域5市町の山、川、海を巡る「すっぴんデトックスの旅」企画です。オススメは標高1000m級の高原が25㎞も続く天空の遊び場「四国カルスト」で、雲海も見える景色と清浄な空気は清々しさの極致です。山の次は全長196kmの日本最後の清流四万十川。欄干のない沈下橋がかかる眺めが格別にのどかです。そして、高知一の名泉が「そうだ山温泉」(須崎市)で特に好評です。

一方、モネが愛した日本風庭園を再現した北川村「モネの庭」マルモッタンで名作『睡蓮』の世界を体感できます。

高知城天守閣とアイスクリン
高知城天守閣とアイスクリン

旅行誌アンケート「地元ならではのおいしい食べ物のある県」で常に1位、2位の高知県。山里からは土佐のあかうし、四万十ポーク、土佐ジロー・土佐はちきん(鶏)が、清流からは川エビ、鮎、うなぎ(5~10月)などが旬の味覚です。地元の名物は須崎の「鍋焼きラーメン」、安芸の「釜あげちりめん丼」、素朴な味では「ぼうしパン」、夏の定番「アイスクリン」、そして「芋けんぴ」。お土産にもどうぞ。