企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!

廃棄物に新しい価値を加える「アップサイクル」

今、「リサイクル」の進化系として注目されている「アップサイクル」という言葉をご存じでしょうか?一般的に「リサイクル」は廃棄物を原料などに加工し、再利用することを指しますが、「アップサイクル」は廃棄物に新しい価値を加え、アップグレードすることを指します。形を変えて「消費」するのではなく「循環」させることを目的としたこの概念は、SDGsの達成を目指す現代において、新しいスタンダードになりつつあります。

アップサイクルファッションに注目。
【(A)】の角からジーンズ?!

OIKAWA DENIM/メカジキデニム
UPCYCLE LAB/消防ホースバッグ

「アップサイクル」なモノづくりは、特にファッション業界において先駆けて行われています。例えば、気仙沼に工場を構える「OIKAWA DENIM」。日本一の水揚げ量を誇るメカジキの部位の中で、使い道がなかったふん(角)を構成する繊維に着目。固体を繊維化する先端技術を用いて繊維を抽出、高品質なオーガニックコットンとミックスさせ、着心地と強さを兼ね備えたデニムパンツを開発しました。さらにボタンなどにも金属を一切使用せず、最終的には「土に還る」という、徹底した環境への配慮も注目されています。

また、奈良県の「UPCYCLE LAB」で生み出されるのは、廃棄消防ホースを使ったハイセンスなバッグ。ビルなどに備え付けられる消防ホースの約9割が未使用のまま廃棄されていると言われており、その有効活用を目指しました。丈夫な素材だけに加工は一筋縄ではいきませんでしたが、職人との試行錯誤を繰返し、製品化を実現しています。

いずれも共通しているのは、アイデアだけでなく、それを実現するための高い技術力と信念。世界に誇る日本のモノづくりの力が、エコの世界でも注目を集めています。

(A) メカジキ


家庭でもアップサイクル!
【(B)】のパッケージがポーチに!

通常家庭ゴミとして捨てられてしまうものでも、意外な形でアップサイクルが可能です。たとえばお菓子のパッケージがポーチに変身!ごく簡単に作るなら、袋の上下を切って、開き口にあたる部分に両面テープでファスナーを付け、底は両面テープでとじるだけでOK。強度を高めたい場合は、袋を開いた後に、窓などに貼る「目隠しシート」を貼ってからミシンで縫い合せるのがおすすめです。遊び心あふれるポーチが簡単に作れますよ。

※両面テープの種類やご使用状況によっては剥がれることがあります。

(B) お菓子