
日本の「都市鉱山」に眠っている金の量、約6,800トン
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、史上初めて「都市鉱山」から取られた資源を原料にしたメダルが選手たちに与えられることになりそうです。
都市鉱山とは、ゴミとして処分される携帯電話や家電製品などに使われている有用な資源を「鉱山」にたとえたもので、すでに先進国では貴重な地上資源になっています。
日本の都市鉱山はじつに豊富です。独立行政法人「物質・材料研究機構」の試算によると、金は約6,800トンもあり、これは世界の埋蔵量(42,000トン)の約16%に相当します。銀は約60,000トン(同22%)もあります。その他にも、インジウム61%、錫11%、タンタル10%など、世界の埋蔵量の一割を超える金属が多数あると分かっています。
それら都市鉱山に眠るリサイクル資源を活用して2020年東京大会の入賞メダルを制作する計画が動いています。都市鉱山の活用には、限りある資源を有効に使うというエコの視点があり、これからの国際大会のあり方に一石を投じることになるでしょう。
さて日本選手は、リサイクル資源で作られたメダルを何個獲得するのでしょうか。
Question
大会組織委員会は、回収される携帯電話や家電製品から、金・銀・銅合わせて何個のメダルを製造する予定でしょうか?
A.約2,000個 B.約3,500個 C.約5,000個