企業が実施している持続可能な環境への取組みをご紹介します。記事には空欄になっているところがあるので、考えながら読んでビジネスに活用してみましょう!
環境に配慮した発色性豊かなEMC®カラーコンクリート
CO2排出削減への取組みは世界的な広がりを見せており、低炭素社会の実現に向けた動きが活発化しています。特に建設業界において、セメント製造に関連するCO2排出量は日本全体の約4%※を占めると言われており、削減への取組みが求められています。セメントの原料の一部を「高炉スラグ」という銑鉄製造の副産物に置き換えて作られる「高炉セメント」はその打開策のひとつ。強度や扱いやすさも徐々に改良され、様々な活用が進んでいます。
※NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構) HPより
【株式会社竹中工務店】 製造時の【(A)】を60%削減
色鮮やかなECM®カラーコンクリート
カラーコンクリートとは、顔料を混入することにより、コンクリートに直接色を付けたものです。コンクリートに様々な色を付ける場合に問題となるのが、セメント(普通ポルトランドセメント)自体の灰色の特性により鮮やかな色を出すことが難しく、また発色性を高めるためにはホワイトセメントなどを用いる必要があり、コストが割高になるというネックがあります。今回、竹中工務店が開発した「ECM®カラーコンクリート」は、材料にECM®セメントを用いた発色性豊かなカラーコンクリートです。ECM®セメントは高炉セメントと呼ばれる環境負荷の低いセメントの一種で、通常のセメントと比較して製造におけるCO2排出量を60%以上も削減することができます。また、原料に白色の高炉スラグ微粉末を含むことから、発色性が高い特徴を持っています。さらに、建設地などの条件にもよりますが、コストは普通ポルトランドセメントとほぼ同等と、経済性にも優れている夢の建築資材です。
今春竣工したセレッソ大阪のホームスタジアムであるヨドコウ桜スタジアムにも、この「ECM®カラーコンクリート」を採用。美しい桜色の選手入場口は、スター選手たちの活躍に華を添えてくれることでしょう。
(A) CO2排出量
【(B)】認証材を利用したエコな住まい作りを
上記の「ECM®カラーコンクリート」の材料である「高炉セメント」など、環境に配慮した建築資材の利用は、リフォームや新築などの家づくりにおいても注目されています。たとえば、適切に管理された森林に由来する「FSC認証」を受けた木材を使用することや、間伐材の端材を有効活用した外壁材「オフセットサイディング」などもそのひとつ。資源を守り、快適さとエコを両立する暮らしを目指したいですね。
(B) FSC